俺が唯一愛した女
『ボーリングは得意じゃないから… て、事で掛けは俺の負けな』
申し訳なさそうに
俺へ苦笑する章司
「よし、次何するー?」
「ゲームも良いけど…リミはカラオケがいいなぁ♪」
「ミユチャンは?」
「あたしもリミと同意見!」
カラオケか..
歌を歌わなくなって
何ヶ月経つんだろう
" …解るよな。目の前の出来事から逃げるのは簡単だけど向き合わなきゃ前に進めない "
俺が歌えない理由
優衣が原因だって自分でも解ってる
解っているからこそ
今まで歌えなかった
前まではあんなに大好きだった歌が
飽きる事なく毎日歌っていたあの曲
" お前の歌聞いてみたい "
ふと
そう言って
穏やかな表情で笑う
彰人が頭をよぎった。
「優斗、カラオケでもええか?」
章司は
歌わなくなった俺を
気遣う様問いかける
『良いんじゃね?』
「…じゃカラオケや♪」
と、言う事で一同カラオケルームへ。
「じゃ、俺から歌うわ♪」
そう言って章司は曲を入力してセット。