俺が唯一愛した女
弾ける事は弾ける
けど本物のギターに比べゲームだと弦が…
まあ経験者あるある、調子狂うと言うか。
俺は曲を選んで
スタートボタンを押す
「ギターの練習?」
曲が始まった瞬間
聞き覚えある声が
背後から聞こえて
俺は手を止め振り返る
『…ミユ、お前もトイレ?』
「んーん、優斗こそ、トイレ行ったんじゃなかったの?」
『あ…』
「まあいいけど。それよりリミに頼まれたの、章司2人きりにさせてって… だからカラオケルーム戻っちゃ駄目よ」
『リミに?』
て、事は最初から両思いだったのかよ
俺、協力しなくて良かったじゃん。
「あ~くだらない」
『え?』
「…恋愛なんてくだらないって言ってるの。両思いになれたとしても人間いずれ別れるんだから。優斗もそう思わない?」
『……。』
「あたしは恋愛が嫌い。どうせ別れるなら気持ちなく遊んで別れた方が全然良い」
『なぁミユ…』
「優斗は一途よねー。死んだ女のこと未だにずっと想ってるんだから… あたしには考えられない」