俺が唯一愛した女


「もう~シキったらぁ♪」



『何か飲む?』



「シキの売り上げになるなら… いつもより良いの貰っちゃおっかなぁ♪」



『いや、貯金しろ貯金を…』



この仕事を始めてから
つくづく思う事がある



人間目的の為ならおしまず金を使う



金で成り立つ恋愛ごっこ…



「うざいって言ってんだよ!このブス女!」



突然隣のテーブルから
聞こえた怒鳴り声。



静まり返る室内



「金持ってねえならまとわりつくなって言ってんだろうが気色悪い…」



怒鳴っているのは
この店のNo.3の月サンだった。



『月サンどうし…』



「シキ、聞いてくれよ!この女金持たずに飲みに来てたんだぜ?あり得ねぇって金作ってから来いや!」



月に


怒鳴られた20代位の
女は床に座り込んで



何も言わず泣き続ける



「泣いてないで何とか言え。なぁ、俺がお前みたいなブスまじで相手すると思ってた?今まで相手してやってたのは金持ってたかーら。金がなきゃお前みたいな気持ち悪い女相手する訳ねぇだろうが!」



『… 月サン、大切な客にそんな言い方はないんじゃねえの?』



「はぁ?」



月サンは俺を睨みつけ大きなため息を吐く。

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