俺が唯一愛した女
『幾ら何でも言い過ぎ…』
「お前新入りの癖に、この店のNo.3の俺に逆らうってのか?」
「辞めて下さい…」
か弱い声
今まで泣き続けていた
女がゆっくり口を開く。
「辞めて下さい?俺からしたらお前の存在自体が辞めて下さいだよ!」
黙り込む女に対してケラケラ笑う月サン
「奈美、今日飲んだ分の金どうするつもりだよ、こんな女の肩持ちやがって…シキお前が払うってのか?」
『払ってやるよ。月サンこれ以上店内で騒ぐのはよくないと思うけど。自分の印象悪くするんじゃね?』
周りを見回す月サン。
「……。」
他の客や従業員達は皆
ジロジロ月サンを見ている。
『…立てるか?』
奈美と呼ばれた女に手を差し出す俺
「あの…」
女は
差し出した手を掴み
ゆっくり立ち上がる
『ハルサン!』
「はーい」
俺は
人の揉め事に絶対関わりたくないと
物陰に隠れていた優斗サンを呼んで..
『この子の今日の分の金は俺につけといて下さい。じゃ、俺…ちょっと店抜けます』
そう言って
静まり返る室内の中
奈美を連れ外に出た。