俺が唯一愛した女
「あきチャン…」
ミユは両手で彰人サンの手を優しく握る
『……。』
寝息を立てて眠る彰人サンに
ミユの目はまた涙を浮かべる
「あきチャンまさかこのまま…やだよ、起きて…」
『ミユ…』
俺は、ベッドの横の床に座り込み
声を殺して泣き続けるミユを置いて
そのまま病室から出た。
俺が向かった先は医院長室
だって彰人サンは
目を覚ましてから
ずっと元気だった
なのに
1週間持つかどうか?
やっぱり納得出来ない
- ガチャ -
『親…』
突然開いたドアに驚く親父。
「優斗、ドアを開ける時はノック位しろ!」
『親父、彰人サンの病状詳しく聞かせろよ…』
「……。」
『突然死ぬみたいな事言われても納得出来ねえよ』
「…解った。ちょっと此処で待ってろ」
『……。』
" 待ってろ "
そう言って親父は医院長に俺を残し
1人廊下へ出て行った。