俺が唯一愛した女
『ミユ…』
彰人サンの病室に戻って来た俺は
「ひゃ…」
床に座り込んだままのミユの体を抱き上げ
とりあえず椅子に座らせる。
『病院の床に座り込むな…汚ねえぞ』
「ありがと…」
静か過ぎる室内
そんな中
時計の秒針だけがやけに響いていた
「あたし今日から暫くの間… 病院に泊まる。個室だし、きっと看護士サンも許してくれると思うし」
『……。』
「だから優斗の家のあたしの荷物… 暫くそのまま置いといて、また後日取りに行くから」
力なく微笑むミユ
『解った』
「後、大学も暫く休むから」
『着いててやるのか?』
「うん…目覚めた時に誰も居ないときっとあきチャン寂しいと思うから」
『……。』
「優斗今日も仕事でしょ?それに今日は学校も行く日なのに… もう帰って!」
『でもお前…』
「あたしの事は気にしないで!あきチャンの事も大丈夫… あたしがずっと着いてるから!」
『…じゃ、お言葉に甘えて今日は帰るわ。また来るから』
「きっとあきチャンも喜ぶよ。優斗ありがとね…」