俺が唯一愛した女
病院を後にした俺は
そのまま大学へ
行く気になんかなれる訳がなく
その足で近くの
図書館へ向かう
『……。』
俺がわざわざ図書館へ来た理由
それは
彰人サンの病状を詳しく調べる為
そう言えばミユも大学の図書室で
人体の事調べてたよな?
その時ミユが
調べてたのは彰人サンの病状だろう
図書館についた俺は
脳の病気が載っている
本を手当たり次第探し
本棚から順番に本を抜いて行く
そんな中
1冊の医学書を取ろうと
手を伸ばした優斗の手と
知らない女の子の手が
タイミング良く重なった。
「あ、ごめんなさ…」
『優衣…?』
驚いた。
この女どことなく
優衣に似てたから
一瞬、本人かと思った
「…え?」
何の事かと女は首を傾げ
きょとんとしている様子
『あ、いや…』
何言ってんだ俺
優衣はもう居ないって解ってるのに…