俺が唯一愛した女


病院を出ると外は薄暗く
湿気の臭いが漂っていて



今にも雨が降り出しそうな雰囲気だ



『傘持って来てねえし…』



俺は空を見上げため息を吐くと



『ま、しゃ-ねぇか』



そう言って傘を持たず歩き出す



降り出したら
降り出した時



そう考えると傘なんて
あってもなくてもど-でも良くなった



『……。』



もうすぐ12月



11月下旬の空は肌寒く
太陽が隠れグレーの雲が覆われていて



何だか気持ち悪い



そんな空を見ていると
何となく気分が落ちる



そんな気がする



『朝は晴れてたのにな…』



雨は嫌いだ、イライラする



とりあえず仕事の前に
一度家に帰らないとな



色々考えていると



天気は俺のイライラを無視して
容赦なく雨を降らせ始めた。



『あ、降って来やがった…』



小雨だった雨の量は
どんどん強さを増し



『だる…ゲリラ豪雨?』



この雨の量じゃ帰るに帰れない



滝の様に降る雨に優斗は



雨が少しでも落ち着くまで
近くのコンビニで急遽雨宿りする事に…

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