俺が唯一愛した女
『そ、そうなんだ。 小上優斗…』
上原の声は微かに震えている様で
『優斗でいいから』
「うん…」
女は
今にも
溢れ出しそうな涙を堪え
悲しそうな笑顔を見せる
何か訳ありの笑顔
だけど
この時の俺は見ない様にしていた
『「……。」』
お互い話す言葉が見つからず沈黙が続く
そんな中
突然女は手に持っていた雑誌を床に落とした。
『上原…?』
- バタン! -
その場で倒れる上原
『お、おい…』
「ごめんな、さ…い」
俺は肩で辛そうに息をする
上原の体をゆっくり起こし
おでこに手を当てる
『すげえ熱…』
「大丈夫だから、離…」
『どこが大丈夫だよ…熱あるじゃん!送るから!』
「……。」
俺の言葉を聞いた上原は力なく微笑むと
俺の腕の中でそのまま意識を手放した..