俺が唯一愛した女
『何書いてんの?』
シンヤサンはノートを閉じにっこり微笑む。
「…知りたい?」
『え、まぁ…』
「ひ・み・つ♪」
『何だよそれ!』
お腹を抱え笑い続ける
シンヤサンにため息をつく俺
『それよかハルサン、俺が呼び出されたのって何の用事…』
「シキ、お前はホストとしてこのまま…この世界に残る気はないか?」
『は?』
「将来の事、お前はちゃんと考えてんのか」
『何だよ急に…』
「……。」
将来の事
そう言えば考えた事なんてない
「数ヶ月前のお前は何もかも投げやりになって…ほっておけないどうしょうもない男だったけど…もう大丈夫だろ」
『……。』
「そろそろ先の事…考えても言いんじゃないか?」
『先の事…』
「そりゃあ、俺としてはお前にこのまま店を続けて欲しいのが本音」
『ハルサン…』
「…けど、ずっと店を続けると言う事は道を踏み外したまま生きて行く事になるから強制は出来ない」
『踏み外すって…』
「普通の社会人は基本昼職だろ? …夜職の人間は悪く言えば時に軽蔑される事もあるから」