俺が唯一愛した女


涙を浮かべる梓



「やっぱりシキだね…」



『俺?』



「そんな風に言ってくれんのシキだけだよ…」



『……。』



梓は涙を溜めた目で優しく微笑んで



今にも溢れ出しそうな
涙を自分のハンカチで拭く



『何泣いてんだよ…』



「別に~泣いてない」



『嘘つけ』



くすくす笑う梓



「シキ、今日は沢山飲むから…よろしくね!」



『金銭面と相談して好きなだけ飲め』



「え~奢ってよ!」



『梓が誕生日の日は奢ってやる』



「あ、そう言えば私今日誕生日なんだぁ~」



『嘘つけ』



「あはは♪」



今日も店は大忙し



どんどん指名が入る中
睡眠を取ってない俺は



閉店までの辛抱、閉店したら寝れる



そう自分に何度も言い聞かせるが
あまり効果がなくはっきり言って無意味



とにかく
酒を飲んだりテーブルの移動…



いつも普通にやってる事が
半端なくキツく感じた。

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