俺が唯一愛した女


翌日..



彰人サンのお通夜が行われ
そして明後日火葬が行われた



葬式は盛大にはやらず身内と
一部の知り合いだけで行われ



本当に少数の彰人サンの親戚
そしてミユの親戚が来ていた



この2日間



ミユは食事もとらずにただ泣き続けた



泣き続けて
泣き続けて



そして眠り



目を覚ましたらまた泣き続けて



人間の涙って永遠に
枯れる事ないのか?



そう思わせる位ミユは泣き続けた



" ミユチャンがそんなに泣いたら…彰人が天に上れないだろ? "



ミユの親戚はそう言って
ミユに話しをするけれど



葬式の間ミユの涙は止まる事はなく



目を真っ赤に腫らせて
ずっと泣き続けていた



そんな中俺は
ずっとミユに付き添い無言で



泣き続けているミユの
背中をさすり続けた。

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