「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
生命体が大気圏に侵入して来た時には、まだほんの一部の指令本部にしか、小惑星群が無機物生命体であるとの情報が、行き渡っていなかった。


北アメリカに侵入して来た生命体は、一体は東部のアメリカとカナダの国境地域に、もう一体はメキシコ湾沿岸地域に、最後の一体は太平洋沿岸地域へ散開して、飛来してくる。

北アメリカ東部に侵入して来た生命体に対して、カナダに備わっている地上の電子ビーム砲が発射されようとした。その為に、まずレーザー光線による照準照射を行なった途端に、電子ビーム砲搭載衛星と同様に動かなくなり死んでしまった。

太平洋沿岸地域でもアラスカ南部に配備してある電子ビーム砲が同じ様に死んでしまっい、メキシコ湾沿岸では、電子ビーム砲搭載の一番艦が、レーザー光線の照準照射を浴びせた直後、搭載艦は艦自体が死んでしまい漂流を始めてしまった。

その頃、平和維持軍の北米本部と大統領専用機で空中から指揮をしている大統領およびワシントンのジェラルディーンは、小惑星は無機物生命体であるとの情報を連合本部から受けていて、ただちに各指揮本部へ伝えていた。

しかし、情報が伝達される前に戦いは開始されてしまい、戦いの前線では、なぜ兵器が機能しなくなるのか解せずにいた。

情報が各指揮本部に伝わった頃には、地上配備の電子ビーム砲とメキシコ湾岸配備の電子ビーム砲搭載艦の艦隊のすべてが葬り去られていた

世界各地の平和維持軍が同じ様な状況に陥り、迎撃戦闘が始まって間もなく、多くの被害を被り、不利な状況に追いやられていた。
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