「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
退避してゆく戦闘機も生命体に追いつかれ、補足されて落とされていく。

落とされるとまた別の戦闘機が伊豆諸島南方空域へおびき寄せようと、囮ミサイルを放っては退避する。

何機か落とされつつも、徐々に生命体が小笠原諸島近くに仕掛けられた罠に近づいて来る。

作戦海域上空までおびき寄せた生命体に向かって、生命体の周囲を取り囲んだ戦闘機隊が一斉に襲い掛かり、ミサイルを発射した。

瞬時に生命体も反応し反撃してきて、多くのミサイルや戦闘機が落とされてゆく。

しかし、一斉攻撃による百発以上にのぼる数の、ミサイルの集中攻撃を受けて、無機物生命体も防ぎきれずに何発ものミサイルが生命体に命中してダメージを与える事に成功し傷ついた生命体が小笠原東方海域へ逃れようとする。

その直後、現場海域に到着した第一群艦隊が攻撃準備にはいった。

第一群艦隊は一斉攻撃を仕掛けようと、一番艦から四番艦までが、一斉にレーザー照準が発せられた。

生命体は傷ついているものの、すぐに反応して反撃してくる。

一番艦、二番艦、三番艦と電子ビーム砲を発射直前に抹殺されていく中、吉里艦長の四番艦は電子ビーム砲発射に間に合い

「電子ビーム砲発射」

を命じると、すぐに

「全艦、機関停止」
を指令した。

電子ビームが生命体に吸い込まれていくように命中すると、傷ついた生命体は粉々に砕け散って、大爆発を起こして小笠原東方海域の海上へ落下していった・・・  

生命体を撃滅した後、吉里は機関を再始動するように指示すると、順調に動き始め、作戦が成功したことを喜んだ。
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