「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
しかし、多大な犠牲をはらって掴む事ができた成功であり、手放しでは喜べないでいた。
南シナ海から台湾上空を通過して、中国本土上空へと侵入して来た生命体には、中国と台湾の全空軍勢力が総攻撃を開始し、黄海上空から朝鮮半島上空に侵入して来た生命体には韓国の全戦闘機が一斉攻撃に移った。
中国本土上空の戦闘は激烈を極めた。
中国と台湾は合わせると、東アジア地域においては最も多数の戦闘機を保有しており、百五十機以上が攻撃に参加している。
ミサイルや戦闘機を落とされても、落とされても向かっていく。
四方八方から次から次へと戦闘機を繰り出し、ミサイルを発射してゆく。
凄まじい密集攻撃で、時には味方の戦闘機の後方から発射してしまったミサイルが、前方の味方の戦闘機に当たってしまい、撃墜してしまうという同士討ちまで起こってしまうほど激しい密集戦であった。
さすがに生命体も防ぎきれずに、一発、二発と命中して傷ついていく。
最後は太平洋方向へ逃れようとする生命体を東シナ海上空で仕留め、爆発炎上して落ちていった。
生命体を撃滅した時には、僅か二十機程度の戦闘機しか残っていなかった。
韓国の戦闘機部隊も約五十機が全滅するまで、よく戦ったのであるが、生命体は相当なる傷を負いながらも、太平洋へ逃れ、中部太平洋の日付変更線より二千キロほど西の所に居座っている、ボスと思える最大の生命体が率いるグループの方向へ逃げていった。
北アメリカの防衛戦では、各指揮本部に小惑星群は無機物生命体だとの情報が行き渡った直後に、指揮を執っていた大統領専用機が消息を絶ってしまった。
南シナ海から台湾上空を通過して、中国本土上空へと侵入して来た生命体には、中国と台湾の全空軍勢力が総攻撃を開始し、黄海上空から朝鮮半島上空に侵入して来た生命体には韓国の全戦闘機が一斉攻撃に移った。
中国本土上空の戦闘は激烈を極めた。
中国と台湾は合わせると、東アジア地域においては最も多数の戦闘機を保有しており、百五十機以上が攻撃に参加している。
ミサイルや戦闘機を落とされても、落とされても向かっていく。
四方八方から次から次へと戦闘機を繰り出し、ミサイルを発射してゆく。
凄まじい密集攻撃で、時には味方の戦闘機の後方から発射してしまったミサイルが、前方の味方の戦闘機に当たってしまい、撃墜してしまうという同士討ちまで起こってしまうほど激しい密集戦であった。
さすがに生命体も防ぎきれずに、一発、二発と命中して傷ついていく。
最後は太平洋方向へ逃れようとする生命体を東シナ海上空で仕留め、爆発炎上して落ちていった。
生命体を撃滅した時には、僅か二十機程度の戦闘機しか残っていなかった。
韓国の戦闘機部隊も約五十機が全滅するまで、よく戦ったのであるが、生命体は相当なる傷を負いながらも、太平洋へ逃れ、中部太平洋の日付変更線より二千キロほど西の所に居座っている、ボスと思える最大の生命体が率いるグループの方向へ逃げていった。
北アメリカの防衛戦では、各指揮本部に小惑星群は無機物生命体だとの情報が行き渡った直後に、指揮を執っていた大統領専用機が消息を絶ってしまった。