「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
ワシントンにある指令本部に居たジェラルディーンのところにも、すぐに大統領が消息不明になった知らせがきて

「ただいま急報が入り大統領と連絡が取れなくなりました。五大湖上空の辺りで大統領専用機が消息を絶った模様であります」

ジェラルディーンは絶句した。

しかし、指揮を速やかに引き継がなければ、大変な事になる。

この重大な局面で指揮が滞れば破滅を意味する。

すぐにジェラルディーンは反応して

「大統領が消息不明となったのは間違いないか。間違いがなければ、ただいまより私が全軍の指揮を執る」

と言った後、指令本部から直接大統領を呼び出したが返答が無い。

この間にも、部隊や地上施設に被害が出ているであろう。ジェラルディーンは、ただちに全軍に発した。

「私は副大統領代行のジェラルディーンである。これより私が合衆国部隊の全軍を指揮する。各部隊はひるまずに、敵を撃滅するように努力せよ」

この後、アメリカ東部のカナダ国境地域に侵入して来た生命体に対して、日本の部隊のように、海空共同で作戦に当たり、アメリカ東部空軍やカナダ空軍とアメリカの電子ビーム砲搭載艦が壊滅するような大損害を出しながらも、ニューヨーク沖に生命体を撃ち落とした。

太平洋岸の戦闘においては、アメリカ西部空軍と太平洋上の航空母艦から発進した戦闘機隊とで生命体を挟み撃ちにした。直の友人であるスティーブは、航空母艦から発進した戦闘機中隊を指揮をしていた。
< 201 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop