「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
ここでの戦闘も中国上空戦と同様に激烈であった。

多数の損害を被りながらも戦闘を継続して、最後は手負いの生命体の上空から突入した、スティーブ率いる飛行中隊がとどめを刺した。

この時、スティーブは生命体の真上で自ら操る戦闘機が、生命体の攻撃により機能を失ったが、そのまま突入して、生命体に激突する寸前に機体から脱出したのであるが、生命体の爆発で重傷を負い、どうにか救出船に拾われて助け上げられた時には、瀕死の状態であった。

このスティーブの突撃が生命体の致命傷となり、生命体は太平洋の藻屑と消えた。

メキシコ湾岸の戦いは、電子ビーム砲搭載艦の艦隊が戦闘初期段階で全滅してしまい、苦戦となった。空母戦闘機隊のみの攻撃となり、良く戦ったのだが生命体に大傷を負わせるに留まった。

しかし大傷を負った生命体が、逃れようと航空母艦の艦隊上空に差し掛かった時に、艦隊からミサイル攻撃を仕掛け、下からの攻撃に気を取られて反撃してこようとした隙に、上空にあった残存していた電子ビーム砲搭載衛星から攻撃を仕掛けてメキシコ湾に撃墜する事に成功した。

この北アメリカ防衛戦の初頭に大統領専用機が落とされて、機上からの指揮を執っていた大統領が亡くなるという不測の事態に陥り、戦闘初期段階で大損害を受けながらも、ジェラルディーンの指揮の下、良く立て直し、三生命体を葬ることに成功したのであった。

またアメリカ大陸中央部を防衛しようと、アメリカ大陸の太平洋岸を南下していた電子ビーム砲搭載の世界最大の十隻からなるアメリカ太平洋艦隊は上空の戦闘機の数が少なく、海軍と空軍の連携攻撃が思ったほど上手くいかずに、生命体に傷を負わせるに留まり、ほぼ壊滅してしまった。
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