「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
作戦会議の冒頭
李は言った。
「みなさん、次の戦いが最後となるでしょう・・・」
李は、覚悟を決めていた。
午後五時三十分、室戸岬の海岸
生命体との戦いの火蓋が切られる直前である。
理絵は巨大な岩礁の林立する中を這うようにして移動を試みているが、足場が悪くて、なかなか思うようには進めない。
右足首を見てみるとパンパンに腫れ上がっていて、ひょっとすると骨折しているのかも知れない。だが、とにかく海岸の上を走る国道まで行きつかないことには、人目にもつかないであろう。
歯を食いしばって進むが、少し動くたびに、右足首に激痛がはしる。左足の膝辺りも打ったのであろうか、右足首ほどではないが痛む。
必死の思いで海岸から遊歩道までたどり着いた時には、太陽が水平線に没してしまった。
理絵は薄明かりの中を、上を走っている国道へ出ようと、遊歩道を這ってゆく。
その頃、由紀が目を覚ました。
周囲は薄暗くなっているのにもかかわらず、部屋には明かりも点いていない。
由紀は理絵も寝ているのかと思い名前を呼んだが、返事が無い。
李は言った。
「みなさん、次の戦いが最後となるでしょう・・・」
李は、覚悟を決めていた。
午後五時三十分、室戸岬の海岸
生命体との戦いの火蓋が切られる直前である。
理絵は巨大な岩礁の林立する中を這うようにして移動を試みているが、足場が悪くて、なかなか思うようには進めない。
右足首を見てみるとパンパンに腫れ上がっていて、ひょっとすると骨折しているのかも知れない。だが、とにかく海岸の上を走る国道まで行きつかないことには、人目にもつかないであろう。
歯を食いしばって進むが、少し動くたびに、右足首に激痛がはしる。左足の膝辺りも打ったのであろうか、右足首ほどではないが痛む。
必死の思いで海岸から遊歩道までたどり着いた時には、太陽が水平線に没してしまった。
理絵は薄明かりの中を、上を走っている国道へ出ようと、遊歩道を這ってゆく。
その頃、由紀が目を覚ました。
周囲は薄暗くなっているのにもかかわらず、部屋には明かりも点いていない。
由紀は理絵も寝ているのかと思い名前を呼んだが、返事が無い。