「金剛戦士Ⅰ」黎明の夢
先に無機物生命体を仕留めた海域からは、そうは離れていない海域であり、生命体が集まっている手前の海域に到達すると、機関停止を命じ、艦は漂流を始めた。

この付近の海流は西から東に向かって日本海流が流れていて、非常にゆっくりとではあるが、生命体の存在している真下に向かって進んでいく。

吉里は漂流しながら生命体を待ち伏せ攻撃するつもりであった。

彼は生命体の中で最大の大きさの、ボスと思われるやつを破壊すれば、残りのやつらは乱れるのではないか。そうすれば我々の戦闘機部隊による攻撃にも勝機が、生まれてくるのではないかと考えたのであった。

機関停止して、我が艦の存在を消し、少しずつ相手に近づいていくか、若しくは生命体が動いて、近づいて来るのを待ち、上空に目視で確認できるボスの真下まで来れば、機関を再始動して、すぐさま目視で狙いを定め、電子ビーム砲で撃ち落とそうとしているのである。

レーザーで照準照射を行なってから発射すれば、確実に相手に命中するが、瞬時に反撃されて電子ビーム砲を発射する暇が無い。

そこでレーザーによる照準照射は行なわずに、機関を立ち上げるや否や目視で狙いを定めて撃ち落とそうというのである。

同時に可能であれば、その他の生命体に向かって積載しているミサイルを発射して少しでも打撃を与えようと思っている。

ただし目視での攻撃発射は経験が無い。

機関砲程度であれば、訓練の時に目視での攻撃射撃をしたことがあるが、電子ビーム砲では、もちろん経験は無い。

果たして、上手く命中するかどうかは、五分五分であろう。

それに、生命体に近づく前に、他の地域を目指して生命体たちは、飛び去ってしまうかも知れず、待ち伏せ攻撃は掛けである。
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