: 過去
でも、すぐに目を細めて笑みを浮かべる


「喧嘩といっても、ただ一方的に土方さんが臍曲げただけでしょう?」


笑い含めた沖田の顔を見、土方は睨み付けた


まるで見透かされたことを恥じるかのようだ


苦笑いで二人を見る碧は、遠くから視線を感じた


――?


この部屋の隣に何かの気配…


「嫌だなぁ…。睨み付けることないじゃないですか。図星ですね?」


「……お前に相談しようと思った俺が馬鹿だった」


「あ、ちょっと土方さん…「病人は静かに寝てろ!」


ピシャリと勢いよく閉められた障子を、沖田は呆れてため息をついた


「……素直じゃないなぁ…ね、あお…い?」


笑っていた沖田の目が真剣身を帯びる


――碧がいない?


「膳でも片付けに行ったのかな?」


思うだけにして、彼は気にも停めなかった

***

沖田と土方が楽しそうに話しているなか、


碧は隣の座敷へ移動した


何かの気配に押されてのことだ


――なんかいるのかな?


そう思い、碧はゆっくりと障子を開けて覗き混んだ


「っ!?」


その瞬間、勢いよく押さえつけられ…


碧は気を失った


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