やっぱり、好きだ。
 
 「口、開いてる」

 桜井先生の口を指差して笑いかけると、桜井先生は慌てて両手で口を隠した。

 最近の桜井先生は、ずっと気を張ってる様に見えるから、こういう気の抜けた感じを見ると、なんかホっとする。

 桜井先生、今日ここに来る事、すげぇ躊躇ってたけど、無理矢理連れてきて正解だったな。

 桜井先生とほんわかしていると、なんか視線を感じた。

 視線の方に目をやると、他の3人が嬉しそうに優しく笑っていた。

 あーあ、この先生たち性格良すぎ。

 サヤ子センセと目を合わせると、サヤ子センセが『アリガトネ、安田』と口パクした。

 本当にこの人は・・・ズルイ。

 本当はこの中の女性たちの中で、1番男堕としのテクニシャンなのかも。
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