やっぱり、好きだ。
「うるせーなー。いいじゃん、サヤ子センセに好かれたかったの!!」
バレたなら開き直るしかない。
『何か問題でも??』的な態度で悪びれる事もなくビールに口をつける。
そんな俺に、
「『可愛くないバージョン』の安田も男前なんだから、取り繕わなくて良かったのに」
そう言ってサヤ子センセもカクテルを飲んだ。
「・・・末恐ろしい女だよね、サヤさんって。彼氏の隣に座りながら、かつて自分に気があった男前の心を掴んだままにしておこうというそのテクと根性、伝授していただきたい」
嫌味全開の朝倉先生。
嫌味言いながら俺の事『男前』とか言うなよなー。普通に喜んで普通に照れるだろうが。
つーか、見てごらんなさいよ、サヤ子センセ。
アナタの隣に座るアナタの彼氏サン、漫画の様な八の字眉になってますけど。