やっぱり、好きだ。

 「・・・実際男前なんだよなー、安田」

 サヤ子センセ大好き男、青山先生が悔しそうにサヤ子センセの言葉を肯定した。

 イヤイヤイヤ、だったら顔面取り替えてよ。

 青山先生、自分がどんだけ恵まれた造形の顔してるか分かってねーの??

 なんなら、性格とかも総取替えでいいし。

 俺のこの小賢しい性格ごと差し上げますけど。

 「・・・『可愛くないバージョン』の方が男前だと思う」

  隣でポソっと桜井先生が呟いた。

  恥ず!! イヤ、そう言ってもらえるのは嬉しいですよ、桜井先生。でも、見てくださいよ。ウチらを見るあの3人の締まりなくニヤつく顔を。

 「よかったねー、安田♬」

 あーさーくーらー。ニヤニヤニヤニヤ・・・キモイがな!!

 「だーかーら!! 俺の話どうでもいいっしょ。朝倉先生残り物話の続きは??」

 「は?? なんつった!?? 安田!!」

  朝倉先生、怖!! 沸点低!! そんな睨まなくても・・・。

 でも可愛い顔のコって、キレても崩れないもんだなー。感心。
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