やっぱり、好きだ。
 
 「あ、でね、話を戻すと『私も次から男を連れて来たい』って事」

 「えっ!? いつの間に彼氏出来たの!??」

 あぁ、何気にサヤ子センセって恋バナ好きだったんだ。

  朝倉先生の話に興味深々なあまり、前のめってるし。本当、可愛い。

 「どんな男だよ、変なヤツに捕まったんじゃないだろうな??」

 『お父さんかよ!!』

 青山先生の言った事に思わず突っ込んだ言葉がサヤ子センセと丸被って、サヤ子センセと目を合わせて笑ってしまった。

 「・・・なんでそんなに息ピッタリなん??」

 明らかに青山先生が機嫌を損ねている。

 『たまたまじゃん』

 そしてまたも被る俺とサヤ子センセの言葉。

 三十路の男が隣で豪快に拗ね出しているというのに、サヤ子センセはオ俺と2度も被った事がツボったらしくケタケタ笑っていた。

 やっぱ和むわ、サヤ子センセ。

 「・・・ざまぁ」

 ・・・誰?? なんか今、隣から声したけど。
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