やっぱり、好きだ。
 
 「今度は青山先生がサヤ子先生にいっぱい振り回されればいいよ、いい気味」

  桜井先生が強引にニヒルな笑みを作りながら『青山先生』と呼んだ。

 つーか、何キャラ??桜井先生。

 そんな桜井先生に、青山先生はなんとも言えない顔で笑い返した。

 「・・・『サヤ子先生』??」

 さっきからなんかちょっとカッコ悪い青山先生を気にも止めずに、サヤ子センセは目をまん丸くしながら桜井先生を見た。

  「・・・だってみんなそう呼んでるから・・・」

  恥ずかしそうに俯く桜井先生に、

 「是非とも、今後とも名前でどうぞ!!」

  嬉しさ余ったサヤ子センセが、興奮気味に青山先生の二の腕をバシバシ叩いた。

  青山先生は『痛いって』と言いながらも、喜ぶサヤ子センセを嬉しそうに見つめた。

 「だから、私の彼氏話聞いてって」

 そんな中、朝倉先生が半ばもうどうでもいい話に再度戻そうとした。
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