Oursecret
「はぁはぁはぁ…どこ…いるんだろ…」
私は荒い息を繰り返しながら海斗を探していた。
「はぁはぁはぁ…どこだ…帰っちまったのか?」
俺は少し息を整えながら辺りを見回し、伊織を探していた。
2人はすれ違いに同じ場所へ辿り着く。
そして伊織が先に息が切れその場にへたり込んだ。荒い息をする中、息を整えながら深呼吸を繰り返す。
すると階段を駆け上がる音がだんだん大きくなる。
「見つけた。」
「あっ海斗くん。」
「「昨日はごめんっ。」」
2つの声がきれいにハモった。
「「ん?」」
「プッ…あははっ」
「フッ…ははっ」
しばらくそうして笑っていた。落ち着いてくると2人はゆっくり話しはじめた。