中指斬残、捌断ち儀
しかし、僕は文句を言えるほどの知能はなかった。
ないなら「まって」なりのお願いが子供として妥当だけど、僕を待つ伯母さんの表情を前にしては何も言えなかった。
怒っているわけではない、無関心だ。
道端の雑草を見ているような、どうでも良さげで、つまらなそうに腕を組み待つ伯母さんというのは、なかなかに威圧感があった。
早速だが、この場で泣きそうになっても、両親の『いい子でいなさい』の言葉を守って、なんとか堪えてみせる。
息を乱して、冬でも汗をかくような運動量をこなしたところで、伯母さんの体が、前から左に向いた。