中指斬残、捌断ち儀
僕もその隣につき、伯母さんの見る先に目をやった。
長い石段が上に伸びていた。
山という自然にレールでも引いたかのような人工物が、山の中腹までの道筋を作っているようだった。
「このうえ?」
に家があるのかと伯母さんに聞けば、「ええ」と言われた。
長さはあるが細かな石段にさえも雪は積もる。上るとき滑らないかと不安になっていれば、伯母さんが僕の頭の上から声をかけてきた。
「いい、渉くん。これからあなたは、あたしの家に住むわけだけど、住むからにはあたしが言う約束を守るんですよ」
「やくそ……?」
「いくつかの『こうしなさい、これしちゃだめ』っていう決まりごとがあるから守ってね。分かるわよね、こんなことも分からないだなんて、そんなバカな子でもないでしょ」