中指斬残、捌断ち儀
山の中腹あたり、伯母さんの姿が階段からいなくなり、置いてかれたと焦っても、足取りを変えるわけにはいかなかった。
しんしんと降る雪の中、耳鳴りがしそうなほど静かに透き通り、かじかむ冷たさ。
寒いを通り越して、痛くもなってきた耳を手袋でさすり、ひたすらに上を目指す。
途中、下へと振り向いてみたけど、あまりの高さにぶるっと肩を震わせて、すぐに上を向いた。
はあと吐いた白い息を、己が顔に受けて、その生暖かさでさえも恋しく思えよう寒さだったため、僕はわざと多くのこもった息を吐いていた。
疲れもあったのかもしれない。子供にしては長い道のりで、今にでも石段に腰かけたいけど、へこたれるわけにはいかなかった。
誉めてもらいたいから――