中指斬残、捌断ち儀


まだ会って間もないけど、伯母さんは一度も僕を誉めてなかった。


誉めてもらえるとは、認めてもらえると同等だ。


僕にまったくの無関心たる伯母さんを振り向かせたかったのかもしれない、これからお世話になる人だから、『いい子でいるんだよ』との両親の言葉を守るためにも。


僕にできることは、“ひたすらにやること”だけだ。


めげない、へこたれない、くじけない。


がんばってがんばって、がんばった先にある、『よくがんばったね』と花丸や頭を撫でてくれることを期待した。


好きになってほしかった、僕も好きでいたいから。


――多分、こんな考えを無意識にしている時点で、僕は両親の愛情がここ半年で薄くなっていたのを察していたのかもしれない。


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