中指斬残、捌断ち儀
それはつまり、僕とて両親への愛情が薄くなってきたことに繋がってしまう。
同じようにしか、同じぐらいにしか愛せない。だけど、僕は『それでも好きだ』と今まで通りにしてきた。
ただひたすらに、やれることだけをやったんだ。
健気な努力というべきか、鬱陶しいほどの健気さともなるか、どちらにせよ、そんな他人に認めてもらうために努力する構図は、僕の中から消えてしまう。
何せ、分かったから。
そんな努力をしたところで、僕を嫌う人は『とことん嫌うしかない』のだから。
伯母さんがそれを気づかせてくれたんだ。
上りきった階段の向こう、石畳の参道の中央に伯母さんはいた。
待っててくれたんだと、平地になった道を走りたどり着いたけど、伯母さんは既に僕に背を向けていた。