中指斬残、捌断ち儀
細くて小柄な背中、猫背とは無縁のものさしを入れたような姿勢を崩さないまま、かかしが歩いているかのように伯母さんは進む。
元神社としての面影はそのまま残っていた。
今年は行かなかったけど、去年に家近くにあった神社へと参拝に行った場所と似たような作りだったので、僕も神社だとすぐに理解できた。
石畳の参道はもちろん、左右対称に四つある石灯籠も雰囲気を出しており、何よりも本殿たる建物が重々しい空気を漂わせていた。
参拝した神社には大きな鈴付き縄と賽銭箱があったが、ここにはなく、正面の二枚扉はしまったままで中は見えない。
古いを超えた廃れた建物なわけだけど、他に建物は見当たらず、ここが伯母さんの家であることはすぐに分かった。