中指斬残、捌断ち儀
重要点(どうでも良くないこと)以外のことなど、意識にも入れていなかった。
目印となる看板なんだりがあれば、目的地までスムーズに行けるだろうが、僕にとっては“無駄なもの”でしかない。
いくら重要点のサポート役になるかもしれない利点があろうが、そんなものにいちいち目をつける“余裕”がなかった。
重要点――特に伯母さんの存在が大きすぎたからこそ、僕の中は伯母さんの教えでいっぱいいっぱいだった。
伯母さんの機嫌を損ねないように、伯母さんの躾どおりに、周りなんかどうでも良くなり、よそ見ができないほど、伯母さんの影響力は直に叩き込まれる。