中指斬残、捌断ち儀
それが、“新しい家族”だ。
きっと両親は、僕の楽しかった思い出を“僕の知らない誰かと紡いでいる”んだろう。
母は一年前から、父は二年前から、それぞれ幸せにやっている。
僕が知らない内に。
――僕に教えられないままで。
「なん、で」
今に教えるのかと思った。
知るのが早い遅いあっても、所詮、“捨てられた僕にとっては関係ないこと”であり、どうこうできるわけもないのだけど。
知るならもうその時に、知らないならばそのままに。こんな中途半端な――知った途端に悲しくなる時に言わないでほしかった。
父母との連絡ができない――連絡すらもなかった僕にとって、今更そんなことを知るだなんて。