中指斬残、捌断ち儀


「あんなババアの好き勝手にさせてんなよ。いっそ、パーってやりゃあいいのにさぁ」


「……」


「……、ちっ、かわいくねえな、ほんと。せーっかく、優しい言葉かけてやってんのによぅ」


どこがだ、と心で呟く。


「んなに生意気なわたるん見てたら気ぃ変わったわ。どら、もうちょいズタボロにしてやろうかねぇ」


意味ありげな言葉に振り向けば、あぐらかいた藤馬さんと包帯挟んで目が合った気がした。


「ついさっきみてえなこと、実は初めて見るわけじゃないのよねん、おーれー」


え、と出したか出さないのか分からないほどの小さな音が喉から溢れてきた。


初めてじゃない?
つまりは――


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