中指斬残、捌断ち儀


「いつから、知っていたんですか」


「少なくとも、てめえと初めて会った年から見てるぜぇ。見るたんびに思うけど、よく我慢できるよな、わたるん」


俺なら殴り飛ばすわ、と組んだ手を頭に置いた藤馬さんは――ずっと前から知っていたんだ。


僕に行われる“浄め儀”を。

見られたくはなかったことを、藤馬さんは――笑って見ていたんだろう。


「……」


「止めてほしかったかぁ?」


「いえ……」


「なら、笑われていたのにムカついただろ?」


「いえ……、ただ、どうして今更……」


僕に覗き見の事実をバラすのかが気になった。


今まで隠れて、影でせせら笑ったくせに、なぜ今日に限って、僕の前に姿を現したのか。


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