中指斬残、捌断ち儀


「分かりやすく説明してやろうか?わたるん悲惨説、そのいちー。幸福と不幸の判別ー、普通の子供は毎度毎度カルトじみた水かけはされませーん」


「それは、僕の呪いを――」


「逆に呪いが過保護になってんじゃん。ゴキブリは日々、殺虫剤の耐性つけてるとか言うけど、効きもしねえよ、あんな腐った水かけ。ウザいだけだわな。

わたるんのソレはウザい+苦しがっているわたるんを守ろうとより強く成長しちまったけどなー」


「苦しがって、なんか……」


「苦しみを苦しいと分かってねえだけだ、アホんだらぁってな。奥さまといるときゃあ、少なくとも楽しいと思う――幸せを感じるだろうが、すぐに不幸を求めちまう。

もうてめえは散々な不幸味わってるっつーのに、先も言った通りに、“不幸が分かってねえてめえは、満足できてねえんだ”。贖罪したい罪人気取りは、身に余る不幸でさえも不幸じゃねえ。“当たり前のことになっちまう”」


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