中指斬残、捌断ち儀


もと神社たる建物を生活住居として、いくらか改修した広い春夏秋冬家の間取り。頭の中、僕の部屋から、廊下を書いて、居間を、洗面所を、浴室を、分かる分だけ書いていったのに。


「“空欄”あんだろ?」


真っ白なスペースがあったのを否定できなかった。


「七年もいる家の間取り分かってねえのが当たり前なのか?小学生が入学して卒業してから一年プラスだぜ?広いだろうが、小学校よりは狭い一階建てじゃねえか。家の間取りよか、校舎の間取りの方が書きやすいんじゃねえの、お前」


校舎どころか校庭と体育館がある位置まで、思い出せたのに……


「注意されたことを守るのは真面目なことに違いないけどさぁ、好奇心だの遊び心だのがないってどーよ。“出来心してもまだお茶目で許されること”をやらないって、え、なに?わたるんってロボットだっけ?」


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