中指斬残、捌断ち儀


「てめえの喜び方がなってねえんだよ。あいつは誰よりもてめえの幸福っつーのを願ってんのに、いつまでたっても、影ある笑い方しやがって……ちっ、あー、うざってぇ!こんな話しても、どうせてめえの感情が“上手く表現できるようになるわけねえ”もんなぁ!」


藤馬さんが立ち上がり、糾弾するように声を荒げた。


「分かるか、おい!分かんねえよなっ、これで分かったら苦労しねえもんなあぁ!てめえの生き方は、“人間らしさが一つもねえ”!

悲惨を不幸とも思わず、あえて求めて!普通じゃないことを“自分(ぼく)のことだから”と容認(当たり前)にしちまって!笑うも泣くも……っ、怒るも悔しがるもっ、何一つの本音がない!

てめえはなんだ、化けもんか、ええっ、おい!呪物あるだけで――風邪引いただけで、てめえは人間じゃなくなっちまうのかよ!」


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