中指斬残、捌断ち儀


「……」


弁解の余地さえもない。僕自身が阻害する。


これ以上、反抗しては伯母さんが更に苦しむんでないかと声が出なくなっていた。


「捨てるっ、捨てる捨てる捨てる!あんたなんか、あたしの――っ、親の言うことも聞けない子供なんか邪魔でしかない!これならまだ、人形を育てた方がまだましよ!」


人形以下――生きている価値もない邪魔者だと伯母さんが部屋の隅にあったバケツを手に取り、僕の頭上でひっくり返す。


「謝れっ、そう教えたでしょう!あたしの躾は完璧で、あんただってあたしに育てられたなら完璧でいなさい!呪い子がっ!化け物ならせめて、人間らしくいなさいよ!」


僕を中心に畳に染み込んで行く液体。空になったバケツを無造作に置いたせいで、しめ縄のサークルが崩れた。


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