中指斬残、捌断ち儀


意図的に僕を狙ったのが分かったのは、伯母さんが懲りずに何度も振り上げ下ろしの動作を繰り返したからだ。


棒は僕に当たらず畳を叩くのみ。


「あんたがいるからっ、あんたなんかが、あんたごときが、選ばれたあたしの幸せを邪魔するな!せっかく、っ、くび、首花の地位を得るとこだったのに、なのに、ああっ、もうっ、なんであたしが、あたしばっかりがこんな目に、不公平じゃない!こんな理不尽あっていいの、ねえ!?どうなのよ、ねえ!」


い草がささくれてきた畳を見ながら、伯母さんの訴えを聞いて――理不尽の言葉が突っかかった。


「あいつらばっかりが、あたしを貶して不幸にした奴らが幸福だなんておかしいわよっ。笑顔になんかさせないっ、一生笑うなっ!笑っていいのはあたしよ、あたしなの!

だからその笑顔であたしを嘲るあいつらが、間違っているのよ!

道理でしょ!?あんたみたいな呪い子引き受けたなら、その分、あたしが幸せに――不幸になるだなんて理不尽じゃない、そうでしょ!?」


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