中指斬残、捌断ち儀

僕なんか、無視してしまえばいいのに。


ゴミ拾いなんかしないで、その時間は自分のための時間として使えばいいのに――


『そこを分かってねえなら、いいや、“公言されてんのに否定しちまう”以上、てめえはぜってー変わんねえよ。せーぜー、その性格でいろや。表面上では幸せに手放しで喜んで、家族だとかで安堵してろ。間違っちゃいねえ、幸せがあるからこそ不幸せがあるってか？

幸せになってなってなって、その分、ずんずん落ちてけや。“自分が望まぬ幸せで、不幸になれ”！俺はてめえの中身を知ってからよぅ、ああ、本音でいいぜぇ。

てめえの中身（本音）は、濃厚苦汁たっぷりのしゃぶりつきてえ一品だかんなあぁ！』