中指斬残、捌断ち儀


「もうやめてください……、ごめんなさい、僕……五十鈴さんの気持ちに応えられないし、どうせあと三年もすればいなくなるんですから」


無駄なことをこれ以上させてはいけない。


10年という長い月日を彼女から奪ってしまった今に言うにはあまりにも遅すぎたけど、更にそこに三年を加えるわけにもいかないだろう。


いずれは露見する。僕の根本が、いかに五十鈴さんの意にそぐわないかが。


五十鈴さんが望むことと真逆の僕は、もう彼女に甘える資格なんかないんだ。


「死ぬんです、二十歳には……。それまでに僕はきっと変われませんし、五十鈴さんだって“こんなのと付き合うのはやめて”」


また自分の人生を生きてくださ――


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