中指斬残、捌断ち儀
「救えないんだよ、私は……!たった一人の子供さえも!気づいた、気づいたよ!所詮、私がやってきた今までなど何ら意味がない!私がいたところでどうしようもない、私がっ、救いようないのに、どうしてお前を救える気でいたんだか……っ」
「――」
それは、そんなこと。
「死んだ人間しか救えない私が、生きている人間をどうにかできるわけもないのに……あいつの言う通りだった、死神風情にお前を幸せにできるわけがなかった……!」
「ち、が……」
「お前の迷惑になる馬鹿はいない方がマシだろう!私は、お前のためにならない、迷惑にしかならないんだから……!」
彼女の血が僕の頬を掠めた。守り判定は拳にしかなく、僕にやっと届いた血はそれだけ彼女の拳が壊れていることを提示している。