中指斬残、捌断ち儀
「情けないですね、僕……」
体だけが大きくなって、それでも五十鈴さんの身長には追いつけないけど――
「今度は僕が五十鈴さんを支えなきゃいけないのに」
いつまでも叱られてばかりではいられない、と言うつもりが、五十鈴さんが軽く笑った。
「子供は、いつまで経っても子供なんだよ。かわいくて仕方がないんだ」
子離れできないな、これじゃあ。と僕の隣に居続けると誓う彼女。
家族とは、助け合い支え合うものと彼女は言った。なら、これからは僕も五十鈴さんを支えたい。何年も、何十年も、ずっとずっとそばにいて。
「一緒に笑いましょうね」
その幸せを祝賀として、こんなにも幸せですよって自慢できるぐらいに。
きっとそれが、僕が望む本当の形だろうから。