中指斬残、捌断ち儀


「教育ほーしん変えたのー?だよなぁ、やっぱ殴って覚えさせなきゃなぁ。シシッ、ちょーさんせー。俺と奥さまのコンビネーションでボコボコにしね?」


“今ならできるから”、と近づく藤馬さんの前に――僕を庇うようにして五十鈴さんが立った。


「おまえ、何しに――」


「何しに来たわけでもねえよ、暇潰し。けーど、なかなかおもしれえ場面にあっちまうだなんて、俺の星回りはやっぱこれだよなーっ。『人の不幸で遊べ』ってか?修羅場を更にごちゃまぜすんのは、なかなかに楽しいんだよ、これがっ」


閉じられた扇が五十鈴さんの手元を指した。


「あーあー、いたそー、大丈夫ー?大丈夫なわけねえか、ガキのせいでこんな手になっちまって、まー」


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