中指斬残、捌断ち儀


ガキのせいで、をやけに強調してきた藤馬さんが僕の反応を伺おうとするも、五十鈴さんに阻まれていた。


「いちいち渉のせいにするな……!こうなることは分かっていた、分かっていたのにした私の責任だ!」


「“そうでもしなきゃ、ガキに分からせらんねぇからやったんだろう”が。身代わりになった奴が『大丈夫、お前のせいじゃない』って助けた奴に言うぐれえ、馬鹿馬鹿しいぜ、それー。

ま、それでも奥さまはガキの肩持つんだろうが――俺は俺の肩しか持たねえんだよ」


藤馬さんの扇が五十鈴さんの手に添えられた。感触だけでも激痛に繋がるのか、苦悶する五十鈴さん。そこに――


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