中指斬残、捌断ち儀


「つぎ、鳩尾っ」


宣言通りに腹の窪みをより凹まされた。


「――って、これじゃあ腹とあんま変わんねー!野郎の胴体ってやっぱ寸胴だから、どこやろうが同じ、あれ、違う?あぁ、めんどくせー、とりあえず蹴りゃいいんだよ。どうせ今のてめえは、蹴り放題だしぃぃ!」


蹴るというよりは踏みつけるだった。


右足を上げて下げ、主に腹部中心を執拗に圧迫された。


チンピラの喧嘩――いや、一方的なサンドバッグ相手か。藤馬さんが嬉々としているあたり、かなりちょうどいい形をしていたのかもしれない。


「嬉しいよなっ、痛い?痛いだろ?これがいいんだろ?あ、まだ足りない?足りないのー?

どこがいい?ここ?ここか?それともこっち?悲鳴で答えてくれよぅ、一番デカイ声の場所だけを狙うようにしてやっからな?な?」


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