中指斬残、捌断ち儀


「う、ぁ……」


「あぁ、マジ楽しいわっ。なにその顔っ、情けねえっ。仕方がねえよなぁぁ!俺のもん傷つけた罪償えよ。てめえが好きな贖罪だぜっ、罰せられたかったんだろう!?なあ、わたるんよぅ!」


僕が、望んでいた罰。

間違いなんかない、痛みや苦しみを受けようとしていたけど。


「……、……!」


傷つく僕を充血した目で見ている五十鈴さんの必死さが、僕のしたがっていたことの愚かさを知る。


自分を傷つけるって、他人も傷つけることなんだ。


「悲鳴がお留守になってんよ!おい、もっと泣けや!ギャン泣き吠えろっ、でないと止めちまうぞー。――って、止めるわけねえだろ、このゴミが!」


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