中指斬残、捌断ち儀
「あ、くっ……!」
「悔しかったら歯向かえよ、かかってこいよ、ええ?あ、でーもてめえは弱いかんなぁ。なんもできねえ弱者は大人しく強者に喰われとけよ!
弱肉強食ーってか?え、なに?いじめカッコ悪い?知るかよ、そんな美談ぴーちくぱーちくする奴はここ来いやっ。もう二度と俺に、んな口聞けねえような体にしてやっからよぅ!なーんて、そもそも誰も俺に歯向かえるわけねえけどー」
「……!」
それは五十鈴さんのことを言っているのか。何かに反抗するように、がりがりと土を引っ掻く彼女の爪が剥がれているんじゃないかと心配になる。
誰かの傷で、僕も傷つく。ああ、そのことは分かっていたのに、どうしてその逆をついさっき気づいたのか。